第三者としての会場

個人的に物々交換や、交渉をして商取引をする以外は、たいていの場合第三者を通して何かの商品を購入することになります。ときには、仲介業者が複数入っているために、仕入れ価格が上がっていき、わたしたち消費者は高いお金を支払わなければならないことがあります。しかし、時にはダイレクトに卸売価格で購入することもできるでしょう。

残念ながら、わたしたちの住んでいる世の中は、すべての人が正直に行動してくれるわけではないので、物事のやり取りを個人間で直接行うことには、常にリスクが伴います。例えば、インターネットが普及していますので、行なおうと思えば見知らぬ人とも商取引をすることも可能ですし、売買することもできるでしょう。しかし、多くの場合そのようなことはしません。なぜならば、信頼できるかどうか何の保証もないからです。そこで助けになるのが、それを仲介してくれる業者です。オークションでいえば、売り手と買い手の間に入ってくれる、頼もしい存在です。

自動車オークションの場合も、同じようなシステムになっています。車を売りたいと思っている売り手と、車を買いたいと思っている側の間に、オークション会場を提供している業者が介入することによって、より安心かつ実際的に車を購入すること、または売却することが可能になるのです。やはり、金額が大きいですし、書類やお金のやり取りをするためには、双方が信頼を寄せている第三者が入った方がよいでしょう。そうすることでビジネスをスムーズに展開できます。ところで、わたしたち一般人が、自動車オークションによって車を売却したいと思った場合、会場に車を持ち込めば対応してもらえるのでしょうか。いいえ、してもらえません。

なぜならば、オークション会場に出入りして、実際に売買を行なうことができるのは、そこに登録されている会員のみだからです。一見不便のようですが、だからこそ安心してお願いできるのではないでしょうか。誰でも利用することができれば、それだけ便利かもしれませんが、その分トラブルが発生するリスクも大きくなります。では、一般の人が自動車オークションを利用して車を売却することは不可能なのでしょうか。そのようなときには代行業者を探せば、その業者を通して自分の車をオークション会場に出品してセリにかけることが可能になります。